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インプラントの内容物

食塩水バック(saline bag)

  • アメリカのFDAに禁じられて、1990年代の初期からはシリコンゲルのインプラントが使用できなくなったことから、これに代わって急成長し、現在では全世界で最も一般的に使用されているインプラントです。シリコンゲルよりも粘度が弱く、触感に劣るという短所はありますが、内容物が生理食塩水であるため、万一インプラントが破れたとしても安全で、希望する場所に設置した後に膨らますため、小さな切開口を通じて手術ができるという長所があります。

コヘシブゲル(cohesive gel)

  • シリコンゲルの一種で、寒天のような凝集力と形状記憶能力があり、破裂した場合にも外部に流出しません。1993年にアメリカのINAMED社によって開発された、自然な触感が長所の製品です。
    2006年11月、アメリカのFDAがMentor社およびMcghan(INAMED)社のインプラントについて正式に承認し、アメリカ、ヨーロッパ、日本など多数の国々で正式許可を取得して、合法的に使用されています。韓国でも2007年7月19日を期して、韓国食薬庁(KFDA)が二社の製品を正式輸入品目として許可し、患者により多様な選択の機会を提供することで、より良い手術結果が期待できるようになりました。
    ゲルを包んでいるインプラントの膜(shell)が磨耗しても内容物が外部に漏れず、バストサイズが変わらないため、インプラント膜の磨耗程度を確認するために、2年に一度はMRIを撮って確認することをお勧めします。

シリコンゲル(silicon gal)

  • 1960代初頭に初めて開発され、豊胸術の始まりとなりましたが、80年代後半にFDAの制裁で使用が保留された後、長期間に渡る研究を経て1996年に再度使用承認を取得し、フランスを含む全ヨーロッパおよびカナダなど、世界各国で利用されています。この時アメリカ、韓国では再許可を取得できませんでしたが、2007年にコヘシブゲルのインプラントが承認されたことで、使用が可能になりました。
    一般的に言われているようなシリコンゲルの有害性の有無については明らかになっていませんが、アメリカでは医療陣による十分な説明の後、患者の同意のもとで施術が可能であり、乳ガン患者に対してもシリコンゲルのインプラントが適用されています。

二重内腔(ダブルルーメン)インプラント

  • ダブルルーメンとは、シリコンや食塩水が入っている袋の中に、さらに食塩水の袋が一つ入っているインプラントのことです。内側にある食塩水の袋は管を通じてバルブ(ポート)に繋がっています。インプラントは患者の乳房の中に、そしてバルブは腋の皮膚を通して挿入され、バルブで食塩水の量を調節することで、手術後にも乳房の形やサイズなどを変えることができます。内部の食塩水バックと外側の膜の間には決まった容量の食塩水や、人体に広がらないように考案された薄いシリコンゲルで充填されており、ソフトな手触りを維持します。
  • インプラントの特長は、内部の食塩水の袋に繋がれているバルブを利用し、注射器で外部から食塩水を注入できるため、手術後にも自由にバストのボリュームを調節することができるという点であり、食塩水の注入量を調節して、一定の期間組織を拡張することで、自然な形や手触りを期待できるという点にあります。しかし、バルブを除去するために二次手術が必要となり、これによってインプラントが入っている空間が汚染される恐れがあるという短所があります。

形による分類

丸型

  • 円盤のような形で、横になった時にも自然な形を維持します。しかし、立っている場合には丸型は少々不自然だという短所がありますが、一般的に手術をした後には重力の影響で丸型も自然な形になります。特に加齢と共に上の部分のボリュームが無くなった場合や、乳房がほとんど無い場合に効果的です。

滴型

  • 滴の形のようなインプラントが、立った姿勢での実際の乳房の形に似ているため、立位では乳房の下の部位のボリュームが自然に出せるという長所があります。このような構造によって自然な曲線を作りやすく、乳房上部の異常なふくらみを緩衝させる効果があり、乳頭点が低くなる下垂した乳房の拡大も容易になります。しかし一部では、横になった姿勢では、丸型のような自然な形にならないため、不自然に見えるという短所があます。そのため、正確な施術が求められ、手術前にきちんとした体型分析をすることが求められます。また、手触りが丸型に比べるとやや固い感じがします。インプラントの特性上、乳腺組織がほとんと発達していない平らな乳房や、下部の乳房組織が不足している反面、上部乳房組織が隆起しているケース、下垂乳房の矯正などに効果があります。

表面の材質による分類

ソフトな表面(smooth surface)

  • ソフトな表面を持つインプラントは、表面が柔らかいため手触りがよく、手術時に位置決定しやすく、最小限の傷で済むという長所があります。また、表面がソフトで滑らかであるため、問題が生じても容易に矯正できます。一方、理論的に見た場合、被膜が形成されて乳房が硬くなるカプセル拘縮が発生する可能性があるため、手術後はマッサージをしてカプセル拘縮を予防する必要があります。
    また、時間の経過と共に重力方向に下垂する可能性があるため、この可能性を考慮し、手術および後の管理をしなければなりません。

ハードな表面(textured surface)

  • 荒い表面のインプラントは表面がざらついており、この表面の間に組織が入り込んで育つため、カプセル拘縮が発生せず、インプラントを挿入した位置に固定される方式です。
    手術後に体内でインプラントが移動することによる乳房の変形を抑制し、理論的にはカプセル拘縮の発生率が低く、乳房のマッサージが不要です。
    コヘシブゲルバックで代用する場合、腋の切開では使用できるインプラントサイズに限界があるため、乳輪や乳房下のライン部分での手術を考慮する必要があります。また、ソフトな表面に比べて手触りがよくないという短所があります。
    しかし、胸部の骨格に問題があり、挿入したインプラントの位置がずれる恐れがある場合、予防も兼ねてこの方法が必要になることもあります。

インプラントのサイズを決定

决定インプラントのサイズ

  • 同じインプラントでも、面積は小さく、大きく隆起した突出型(high profile type)と、面積は大きいものの隆起程度は低い突出型(low profile type)、中間程度の普通突出型(moderate profile type)に分けられ、胸郭の大きさと乳房の形を適切に判断して選択します。
サイズによる分類
  • 製造社で制作されているインプラントは、50~100ccの非常に小型のインプラントから、700~800ccの大型のインプラントまで、様々なサイズのものがあります。インプラントのサイズは、胸郭の面積、身長、体重、元々のバストサイズと本人の好みなどを総合して決定しますが、アジア人の場合、概ね200~300cc間で選択することが一般的です。
  • サイズの決定 - 一時的な満足より、より長期的な満足について考えましょう
  • インプラントが大きいほどバストサイズもアップしますが、バストが大きいほど皮膚が伸びるため、結局加齢と共に上部にボリュームがない、下垂した形になります。
    豊胸術をした乳房は、手術をしない場合に比べて下垂の割合が少ないかも知れませんが、インプラントが大きいほど、後々大きく下垂する結果となります。
  • ではどのくらいのサイズが適当なバストなのでしょうか?その答えは、次の二つの要因に応じて異なります。
    • 体全体とバストサイズの比率
    • 個人の乳房組織と皮膚の特性
  • オプティマ整形外科では、通常2カップ程度大きくすることをお勧めします。
    大抵の場合、手術によって自分が希望するサイズにすることができますが、バストサイズは身長やヒップのサイズとバランスをとる必要があります。
    女性の皮膚の伸縮性には限界があるため、無理に引っ張られると皮膚は傷付いてバストを支える力を失って下垂します。
    また、皮下組織が過剰に膨らんで皮膚が薄くなり、委縮してしまうため、サイズは慎重に選択する必要があります。
    大きいインプラントを使用すると、元々の乳房の組織がインプラントに圧迫されて委縮されるようになり、感覚神経が損傷される恐れがあります。
  • “バストにボリューム感を出したいです”
  • 多くの患者の場合、手術後に組織が広がるため、現在のインプラントに慣れるとより大きなインプラントを希望されるケースが多いです。
    しかし、現在よりも大きなインプラントを挿入した後の結果について考慮する患者はごく稀です。
    大きなインプラントを挿入するだけでは、バスト上部のボリューム感を維持し続けることはできません。時間の経過と共に乳房下の皮膚がハリを失ってバストが下垂し、上部のボリュームの喪失は避けられません。
    大きなインプラントを使用するほどバストは早く、大きく下垂して、インプラントの形が見えたり、内部で生じた皺が見える場合もあります。
    乳房組織が薄くなって感覚喪失のリスクが高まり、最終的にはインプラントを除去せざるを得ない可能性も高まります。
    無条件にバストのサイズを大きくする価値はあるのでしょうか?慎重に考えれば、むやみにサイズアップするよりも、自分の体のバランスに合わせるのが最もベストな選択だと言えるでしょう。
  • 手術後の手触りはどうでしょうか?
  • 手術後、インプラントを挿入した乳房は実際の乳房の手触りと似ていますが、本物と同じ手触りにはなりません。どうしても本来のバストと同じ自然な手触りにこだわる場合は、豊胸術はお勧めできません。
  • 手触りを決定する要素は以下の通りです。
    • 乳腺や、脂肪、筋肉の程度 - インプラントをカバーするのが困難な痩せた体格の場合、手触りが良いとはいえません。
    • インプラントの種類 - 食塩水インプラントは、シリコンとコヘシブゲルよりも手触りの面で劣ります。
    • サイズ - 一般的に、インプラントが大きいほど手触りが劣
    • インプラントの表皮 - ハードな表面(textured)よりもソフトな表面(smooth)の方が手触りが良いです。